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駅近=成功ではない?店舗立地の“意外な落とし穴”

  • 3月10日
  • 読了時間: 4分

店舗を開業する際、多くの人が最初に重視するのが「立地」です。特に「駅から近い物件」は人気が高く、「駅近なら安心」と考える方も少なくありません。確かに、人通りが多くアクセスが良い場所は、ビジネスにとって魅力的に見えます。しかし、店舗仲介の現場にいると、必ずしも「駅近=成功」ではないというケースを何度も目にします。

実際、駅から徒歩1〜2分の好立地でも思うように集客できない店舗がある一方で、駅から少し離れた場所でも長く愛されるお店は存在します。では、その違いはどこにあるのでしょうか。

この記事では、駅近物件のメリットを踏まえつつ、開業前に知っておきたい「意外な落とし穴」について解説していきます。



家賃が高すぎる問題

駅近物件の最大の特徴は、やはり家賃の高さです。駅から数分の立地になると、同じ広さでも家賃が大きく跳ね上がることは珍しくありません。

開業時には「良い場所だから仕方ない」と考えて契約する方も多いのですが、営業を続けていく中で、この家賃が重くのしかかってくることがあります。特に個人経営の店舗では、固定費の割合が大きくなると経営の自由度が下がります。

例えば、売上が少し落ちた月でも家賃は変わりません。家賃が高すぎると、広告費や設備投資に回せる資金が減ってしまうこともあります。結果として、立地は良いのに経営が苦しくなるというケースも実際にあります。


人通りが多すぎる立地

「人通りが多い=お客様が増える」と考えるのは自然なことですが、実はそう単純でもありません。

人通りが多いエリアは、必ずしもその店舗のターゲット層が通っているとは限りません。例えば、オフィス街の駅前では通勤客が多くても、昼休みや仕事帰り以外は人の流れが少ないことがあります。

また、通りがかりの人が多い場所ほど、競合店も多くなります。同じエリアに似たような業種のお店が並ぶと、価格競争に巻き込まれる可能性もあります。

つまり、人通りの多さだけを基準にしてしまうと、「お店に合った客層がいるか」という大切な視点を見落としてしまうことがあります。


“通り道”にあるかどうか

駅近物件でも、意外と集客に影響するのが「人の動線」です。駅から近い場所でも、人の流れから少し外れているだけで通行量は大きく変わります。

例えば、駅から住宅街に向かうメインの通りと、裏道では通る人の数が全く違います。駅前のビルでも、入口が分かりにくかったり、視認性が低かったりすると、思ったほど人が入らないこともあります。

立地を見る際には、「駅からの距離」だけでなく、「人がどこから来てどこへ向かうのか」という流れを意識することが大切です。実際の仲介現場でも、物件の前に立って数十分ほど人の動きを観察するだけで、その場所の特徴が見えてくることがあります。


業種との相性

もうひとつ重要なのが、業種との相性です。

例えば、飲食店や物販などは通行量の多い立地と相性が良い傾向があります。一方で、整体やマッサージ、サロンなどの業態は、必ずしも駅前である必要はありません。むしろ、少し落ち着いた場所の方が通いやすいと感じるお客様もいます。

実際、住宅街に近い立地で長く営業しているサロンやクリニックは多くあります。家賃を抑えながら固定客を増やしていくという戦略も、十分に現実的です。

つまり、立地の良し悪しは一概に決められるものではなく、「そのお店に合っているかどうか」が重要なのです。


まとめ

駅近物件は魅力的に見えますが、それだけで成功が約束されるわけではありません。家賃の高さや競争の激しさ、人の動線、業種との相性など、さまざまな要素が影響します。

大切なのは、「駅から近いかどうか」だけで判断するのではなく、その場所が自分のビジネスに合っているかを冷静に考えることです。場合によっては、駅から少し離れた場所の方が、長く安定して営業できるケースもあります。

物件探しでは、目立つ条件だけに目を向けるのではなく、実際にその場所でどんなお客様が訪れるのかを想像することが重要です。立地は店舗経営にとって大きな要素ですが、それをどう活かすかは、選び方次第なのです。


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